尿比重について

一般検査も担うこと10年以上のよだきっけ、一応認定一般検査技師を取得していますが恥ずかしながら尿比重に意味があるのかないのか、いまいちよく分かっていません。

尿定性はスクリーニングの検査。現状、理解していることをまとめてみました。

尿定性での比重の測定方法は?

各施設で行われてる一般的な尿定性の比重の測定方法は、

  • 目視や半自動機器による試験紙法。
  • 処理能力の高い半自動機械にそなわっている比重計法。

だと思われます。

試験紙法の注意点。

尿比重に関わらず尿定性項目は、薬剤などの影響により偽陰性偽陽性が多い

比重計法について。

主に下記の内容のように偽陽性になることがあります。

  • 高尿糖の検体。
  • 造影剤後の検体。(翌日の検体でも影響を受けていることを経験します)

試験紙法と比重計法 どちらの検査法がよいか。

正直、どちらでもよいでしょう。
臨床は必要時に、血清浸透圧と共に尿浸透圧を行うからです。

糖尿病患者さんが来院される施設では、試験紙法から比重計法に変わる際に少しだけ気を付けましょう。

 最後に。

尿定性の偽陽性・偽陰性は臨床検査技師でも把握できること・しきれないことが多い検査項目。あまり真値にはとらわれ過ぎずに検査することも大事かもしれない検査だと感じています。

一般検査を担当する臨床検査技師が捉えるべき尿定性検査のプラス視点。

2019.07.09

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