こんにちは、よだきっけです。
今回は、臨床検査技師に限った内容でなく研修をする全職業に共通する内容だと思います。
研修といわれ、何を考えますか?
- 指導しても、相手が身についていない気がする。
- 文章などはあるけど、有効的に指導できていない気がする。
- そもそも、指導役になったことが人生で初めて。
などなど、あるのではないでしょうか。
中小病院で働くよだきっけも世代交代により、指導する機会が多かったのですが、どうすれば効果的に指導できるのか悩んでいた時期がありました。
後輩が入ってくれば、勤務年数にかかわらず指導する施設が多いのではないでしょうか。
今回の内容は、皆さんも感じている課題を解決する一つの方法になるかもしれません。
誰かの参考になれば、嬉しいです。
◆目次◆
この画像を見てください。
上の画像から何を感じましたか?
温かさ?
匂い?
味?
感じる内容は人それぞれです。
そうなんです!!!研修は、
感覚は人それぞれ違うことを踏まえて行うべきなんです!
教育側の捉え方・考え方。
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
と山本五十六の名言があります。
よだきっけは、お恥ずかしながら最近知りました。
研修の心得は、この名言が全てを表しています。
名言の各内容を確認していきましょう。
1.やって見せ
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
まずは!!!実際にあなたが行い、
研修者に見せましょう。
全体像がわからなければ、教わっても理解しづらい方がいます。
2.いって聞かせて
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
「やって見せ」で見せたことに加えて、
マニュアルなどの文書を研修者に再確認させながら教えます。
文字の方が理解しやすい方、言葉では即時に理解できない方、がいます。
文書といえば、検査機器を保有する施設は、2018年12月1日に施行された法改正により
- 標準作業書など文書作成が義務付けられました。
- これの文書に加えて、各施設ごとの作業マニュアルもあると思います。
お上にやらされたことが(言葉悪いでしょうか?)、存分に活用できるチャンスです。新人研修に役立てられれば、より良い文書になることでしょう!!!
文書作成に苦労した分だけ、研修の時に大きな力になります。
教育者・研修者、互いに活用にましょう。
3.させてみて
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
「やって見せ」「いって聞かせて」後に同じ内容を行ってもらいましょう。
すぐ行ってもらうことが重要です。
特に初期研修は、
教えてから時間が経過した後で実践してもらっては
忘れている部分が多くなります!!!
あなたにも経験がありますよね?
忘れた事を思い出す時に記憶に定着するそうですが、
- 少しも覚えていない状態
- 業務を覚えたての頃
では、効果は少ないでしょう。
4.褒めてやらねば人は動かじ
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
褒めましょう!!!
誰でも怒られてばかりで褒められなかったら、動きたくなくなりますよね。
仕事では、本来そうでなければいけませんが、これを認識できていないことが多い新人には褒められることでモチベーションをあげてもらいましょう。
褒めることも、コツがいると思います。
- 軽微なことで褒め過ぎない。
- 同じ内容を褒めない。
- 本人が当たり前だと思っていることを褒めない。
経験が増えまかせられる業務が増えてくれば、
褒めるのではなく、感謝の言葉を。
名言に加えて。
やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
よだきっけが指導者として気を付けていることです。
1.指導したことを覚えていなくても許す。
最初は教えたことができなくても、
3回は許してあげましょう。
あなたも新人の頃は、
一度教えらもらっただけで完璧にはこなせませんでしたよね?
3回以上同じことを繰り返す時は、メモを促すなど注意してあげましょう。
2.研修に時間を割く。
時間をかけしっかり研修しましょう。
- 学校で勉強してきても、すぐに動けるわけはありません。
- 転職してきた方もルールが違えば、すぐには動けません。
最初に時間をかけ丁寧に教えれば、後々
お互いのミスが少なくなり、連携があがり効率的に業務が進むでしょう。
3・問題ある認識や本人の質を指導する。
仕事は、業務ができればいいのではありません。
問題のある認識や本人の質は、できる限り初期のころに指導し改める機会を増やしてあげることが必要です。
指導しても治らなくても、イライラしないようにしましょう。
本人の考え方や質は、そう簡単に変えられるものではありません。
あなたもそうですよね。
本人が自覚しなければ、何度指導しても変わりようがありません。しかし、指導者や同僚として、改める機会を増やすことは必要です。
これを見過ごしていると、何十年も一緒に働く同僚がとんでもないモンスターに成長するかもしれません。
それは、誰が悪いのでしょうか。
本人だけの問題では、ないはずです。
もちろん、あなただけの問題でもありません。
新人だけでなく、経験者にも注意しましょう。
新人だけでなく、配属先が変更になった方の研修も同じように行ってください。
- 自施設の他部署での経験があるから。
- 過去に同じ部署の経験があるから。
- 他施設で同じ業務を行っていたと聞いた。
からといって、研修を省いてしまうと痛い目を見るでしょう。
なぜなら、
- あなたは、自施設にいても他部署のマニュアルを詳細に把握していますか?
- あなたは、過去にいた部署のマニュアルの改定を詳細に把握していますか?
- あなたは、他施設のマニュアルを詳細に把握していますか?
このことに直視せず研修を怠ると、
認識の相違が生まれ、連携がうまくとれず、
業務に支障がでることでしょう。
言われてみると当たり前のことですが、当たり前のことができない状況が生まれてしまうときがあります。
何らかの経験がある方に対しても研修をしっかりと行う意識が薄れないように、新人より注意しましょう。
うる覚えや他施設の運用で行っていまい、細かい運用や思考の共有化が新人より難しいときがあります。
そのため、経験者は新人以上の研修や確認が必要なのです。
最後に。
「やって見せ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
指導者だけでなく、研修を受ける側も知っていることで、研修の効果が飛躍的にあがります。
人それぞれ個性があるように、人それぞれにあった研修方法があるはずです。
この方法を基礎とした研修ならば、多くの個性に対応できる研修ができるのではないでしょうか。
試す価値があります。
ぜひ、やってみて下さい。
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