臨床検査技師として検体検査に配属された場合の学習順序。

よだきっけは生化学・免疫・輸血の研修中ではありますが、血液・凝固・一般は10年前後担当しています。
諸事情ありローテーションができなかったため1部門の担当年数が長期間だと思いますよね。この経験からお伝えしようと思います。

基準値を覚えましょう。

もちろん施設ごとの内容を覚えましょう。
共用基準範囲がスタンダードになるかもしれないことも知っておきましょう。

精度管理方法を学びましょう。

臨床検査技師の最も重要な仕事です。なんとなく軽視されてる感じがしますか、方法と管理図幅を外れた時の対応をしっかり学びましょう。
SOPでは、日々の管理図幅やその幅を外れた場合の対処方法も把握、記録、保存する必要があります。この記録を活用すれば、ルーチンの精度管理業務の9割はカバーできると感じています。

検査方法を学ぶ。

精度管理と順序が逆と感じるかもしれませんが、戦力となるためにはこの研修順序が最適だと、よだきっけは考えています。
生化学は多項目にわたるため大変ですよね。

再検の基準を把握する。

多くの施設で検査システムを導入されていれば再検フラブがついた項目になるかもしれませんが、各項目を覚えましょう。

検査機器や項目ごとの再現性を把握する。

2018年の法改正を細かく確認すると再現性の把握も記載されているようです。しかし、これに関する内容が研修会などでで取り上げられているか確認できていません。臨床検査技師会主催ではないのでなんともですが…臨床検査技師会HPの会員に提示してあるSOP参考資料には同内容はありませんので、ひとまずはいらない?のでしょう。
しかし、把握することは非常に有用です。検査システムで設定できるのであれば、ぜひ行いましょう。

 

各システム関係の連携も含め覚えましょう。

各機器のシステムはもちろん、検査システムも把握しましょう。研修があり上位システムの電カルとの関係を学習できるとよりよいです。

 

その他を学びましょう。

各SOPやマニュアルがあるとより良いですね。
もしなければ、研修後にあなたが作成することをお勧めします。

 

上記を自身のなかに浸透すれば、必ず部門の一員として業務が行えるでしょう!!!

研修をすることであなたのためにあり、教育者のためにもなり、SOP のためにもなり、はては未来の検査室や病院のためにもなります。
研修後はマニュアルの改定しましょう。完璧なものは絶対できませんし、改定にいたらなくても提案する事で意思統一も出来ます

検体検査の部署統合の必要性。

2018.12.13

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