これから、臨床検査技師の国家試験受験を目指した専門学校(3年制)に入学するあなたへ。よだきっけの経験から参考にしてください。
◆目次◆
入学して4か月は、主に高校で習った基礎学習。
体育の授業までありました。この期間には友人作りが大切です。
入職時検に同期がいることのほうが珍しいので、卒業後に同じ仕事をしている同級生の存在は大きいです。
ですが、授業が高校の復習だからといって余裕こいてはいけません!!!
血液検査、一般検査、生化学、解剖学、細菌検査、生理機能検査の教科書をわからなくても一読しましょう。できれば、二三読できるとベストです。
この時期が一番余裕がある。
高校までの勉強と違う医療単語は聞きなれないと頭になかなか入ってきません。
気合いを入れ過ぎて全部は読まなくてもいいと思います。他教科書を読みたい人は、上記科目を二三読できた人にしましょう。
関係法規、統計、検査総論などは、検査の基礎をしっかり学んでからでいいでしょう。
卒業から年数がたっていること、教科書を必要なもの以外処分してしまったので詳細なことを教えられません、ごめんなさい。
逆を言えば、これを知っていれば仕事はある程度できると思います。
当該疾患から検査項目と数値を説明する教科書はテストを除き2年生以降をオススメします。
夏休み明けからは、臨床検査技師への向け医療関係の講義が中心。
入学して4か月してきたことが実を結ぶ時です。授業中は必要最低限の内容のみノートにとれると理想的ですよね。
予習・復習に加え変わらず各教科書を読んでいるとよいでしょう。
学校が購入している月刊誌”検査と技術”を読むことをオススメします。
学生や検査技師の新人にはわかりやすい内容です。
2年生の中期からは1年生の時に学んだことを実習で確認します。
よだきっけもそうであったように、知識を入れておかないと何のために何をしているのさっぱりわかりません。
学校での各実習時の捉え方。
血液検査・一般検査の計算盤を用いた各細胞数算定。
血算の場合、実現場では検査機器が測定するため就職後はほとんど行いません。施設によって髄液や穿刺液などは用手法で行っているでしょう。
各染色液・注意点と計算盤の使い分ける意味は把握しましょう。
血液検査と一般検査の鏡検。
検査機器で測定できますが、まだまだ人の目の方が精度が高く就職後もほぼ必須の項目です。国家試験は異常形態の問題がでます。
まず正常形態を捉えれることが大切。
正常形態からはずれる形態を異常と鏡検できるようにしましょう。
血液検査(凝固)と生化学の用手法での検査値測定。
凝固と生化学は、就職後は検査機器が測定するため行うことはほとんどありません。一部の施設で凝固検査を半自動機器のため用手法で行っているかもしれません。
生化学の基本的な流れ後。
- 各キャリブレーターを各手順で吸光度計などで検量線を作成。
- 仮検体を上記と同様に測定し、作成した検量線から測定値を割り出す。
キャリブレーターと試薬を準備し検査機器に測定させます。
キャリブレーターや試薬の扱い方が精度管理を高めるためには重要です。
フィブリン析出させた時間までを測定するPT、APTT、フィブノーゲン定量などの凝固検査の流れ。
加温をしながら各項目の検査手順に従い、試験管内にモヤモヤとし始めたフィブリン析出をとらえます。
- PT%とフィブリンノーゲン定量の場合は、検査線より測定値を割り出す。
- PT-INRはキャリブレーターの正常秒数と仮検体の秒数を測定しPR比算出し、これにISI値を乗する。
*フィブリン析出を捉えるのは容易ではありません。安定した測定値をだすにはかなりの経験が必要でしょう。
しかし、基本的には検査機器が測定してくれるため就職後は生化学と同様です。
まだまだありますよ~~~
細菌・生理機能・輸血。
実習で習っていることを就職後も同様に行います。習得しましょう。
病理の染色と鏡検。
各染色の意義と各組織の正常形態を習得しましょう。
将来スクリーナーになりたい方は卒業後にスクリーナー養成学校に進学することを検討しましょう。
遺伝子検査。
これから大きく発展する検査です。基本的な方法を習得しましょう。
現在は病理検査や血液疾患で主に行いますが、多くは病床数の大きい病院や各検査委託施設でのみ行っています。
細菌検査で導入している施設もあります。
説明するだけでもこの時期は濃いですね。実習も時間内には終わらず19時近くに終わることもありました。
3年生になると。
病院実習に行くゴールデンウィーク前まで引き続き学校での実習や勉強です。
病院実習中の役割や捉え方。
施設によって役割が違うようです。
- 働くサポートをする。
- 課題や教育をしっかりしてくれる。
どちらにせよ、1年生の学習と2年生からの実習を理解していなければ、病院実習の中の質問にも答えられず何をしているのかもさっぱり分かりません。
病院実習中は体力的にも精神的にもキツイです。家に帰って勉強することも大変ですが、勉強してください!!!!!!!
この期間で勉強することは卒業試験や国家試験に大きく影響します。
実習が終わった9月以降。
たまに講義があり、主に国家試験対策に向けた各テストや自主勉強が中心になります。
その間に就職活動や卒業試験など、やることは多いです。
- 国家試験をおろそかにしては合格せず臨床検査技師として働けません。
- 就職活動をおろそかにしては国家試験に合格しても、
- 働く場所がない。
- 働く場所を見つけても働く意欲上がらなかったり、目標がさだまらないことになるでしょう。
いかに今までの積み重ねが大事かと痛感するところです。
国試も終わり、就職活動も終われば仲間と卒業旅行に絶対行きましょう。
最初の2.3年は集まれるのですが…その後は家庭を持ったり仕事に責任や忙しさが出てきてり集まれる機会が少なくなってきます。是非、卒業旅行に行ってください。
お金がなければ国内でもいいと思います。
最後に。
就職後に、もっと勉強しておけばよかったと多くの臨床検査技師が言っています。勉強し過ぎても就職後は、更なる勉強が待っています。ツラいと思いますか?仕事ですら楽しんでみませんか?
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