病院の検査室とAIの未来を考察してみた。

最近、少しメディアで騒がれなくなった AI。ですが、必ず来るであろうAIによる仕事の台頭について考えてみる。

あくまでも、よだきっけの予想になります。

AIが民間に浸透(仮定)。

  • 10年後、様々な職種向けに販売が始まる。
  • 20年後、中小企業にも浸透。

過去のtwitterより

あぐらをかいていると、変化に飲み込まれ現在の職が失くなってしまうかもしれません。 

 

この未来が待ち受ける中、臨床検査技師として何ができるのか

無くならない業務の習得を第一の目標にする。

20年以上臨床検査技師として働く予定の方は必須になると思います。

注意
検体検査や病理検査に関する業務に人の手が完全不要にならないと思います。
AIと人がバランスを取らざるを得ないと楽観視してますが、人手は現在よりいらないでしょう。
 

加えて今後の日臨技・法律の改正などの動きに柔軟に対応できる検査室を構築する。

検体検査の部署統合の必要性。

2018.12.13

 

無くなる業務を集中的に習得しない。

現在、多くの施設が血液像の白血球分画を機器結果に異常がなければ報告しているように、他の鏡検の仕事もAIが必ず台頭します。
生化学・免疫検査など定量値を確定する仕事は必ずAI に台頭されます。

 

補足
機器の管理者が知識を持っていることは必要とはされる。
 

現在と今後の日臨技の動き。

端的に言えば検査室の外に出て医者や看護師のサポートができる臨床検査技師を目標としています。具体的には、

  • 採血業務など検体採取。
  • 病棟検査技師の推進。
  • 患者の搬送業務。
  • 往診への関わり?
注意
上記内容の一部は、厚生省から通達文として日臨技に届いているそうです。
 

 

今後の動き以外に臨床検査技師が介入・主導権をとれる業務。

  • 検査システムや検査に関する電カルシステムの管理。
  • メーカー技術者並に各機器のメンテナンスができる。

 

他の未来を想像する。

検査施設を集中させる?

2018年12月より条件はあれど他施設から検査依頼が可能になった内容から想像してみました。

各施設は救急項目しか測定せず、他項目は検査委託施設などで集中的に検査を行う。この方法は効率的で各施設の検査機器が最小限で済み、公的病院の赤字もよくなるのではないでしょうか?

利権が絡み無理だとは思いますが…

臨床検査技師が検査機器メーカーに就職し各施設に派遣する?

検査室内の検査機器が全て同じメーカーということはありえないため、実現することはないでしょうか。
しかし、検査室で働く者にとって機器管理に重きがおかれるかもしれません。
よりメンテナンスフリーの機器が産まれるかもしれません。

看護師やMEが検査室に進出。


・法改正などで実質的に臨床検査技師が検査室の業務独占が実現できなければ
・検査機器がより高度にメンテナンスフリーになるほど。
・誰でも検査結果がだせる検査機器がでる可能性が高まってくると。

現実味を帯びてくるでしょうか。

採血業務が医師・看護師・臨床検査技師以外の職種もできるようになり活躍の場が少なくなる?

もし、そうなったとしても臨床検査技師並の知識と経験がなければ対応できない事も多々あると思いますが…。

放射線技師などが採血できる未来もあるのでしょうか?

最後に。

人と接する人の命に直接繋がる仕事は残っていくと思います。今の子供たちが臨床検査技師になったとしたら、現在とはかけ離れた業務を行っているのでしょうね。
こんなツイートもしていました。自分たちで仕事を守りながらも変化していかなければいけませんね。

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