国家試験受験の合格を目指す最終学の臨床検査技師学生さんがオススメしない勉強法。

・国家試験は、1・2学年の時に基礎的教科の勉強がしっかり出来ていれば問題ありませんが、多くの学生さんはそうでないでしょう。

特に専門学校の生徒さんは・・・よだきっけもその一人でした。

勉強法は個人差があると思いますが…同級生で国家試験を落ちた人の勉強法が間違っていたなと感じた事も捉えながら、お伝えしようと思います。

基礎的教科の種類。

*この記事での設定です。

  • 血液検査学
  • 一般検査学
  • 生化学検査学
  • 生理機能検査学
  • 病理検査学
  • 細菌検査学

 

あなたの勉強期間はどれだけ残されていますか?
5ヶ月もあれば、病院実習で勉強もできているはずですし、十分なはずです。病院実習中に勉強できてなかった方は焦った方がいいでしょう。
 

よだきっけの同級生で国家試験にギリギリ合格もしくは落ちた方は、病院実習中に勉強不足な方が多かったです。

そうでない方でも、まだまだ勉強不足だと感じ国家試験が不安な方は、下記内容を参考に自分の勉強法を確立する一助になれたら嬉しいです。

やってはいけない学習法その1

過去の国家試験問題と答えを丸暗記する。

何故かいるんですよね。あなたの近くにもいませんか?
この勉強法だけで合格する方が全国で何人いるのか?1人はいるのでしょうか?

もちろん過去問と似た問題が出題されることもありますが…

  • 出題のされ方。
  • 選択する回答の選択肢。

の内容が少しの違うだけで対応できない可能性が非常に高まります

この勉強法をするぐらい期間が残されていないのならば、来年の国家試験に標準を見定めて基礎的教科の勉強をしていた方が良いでしょう。

自暴自棄な勉強はやめましょう。
9・10月から全力で勉強すれば多くの方は合格できると思います。
よだきっけができたのです大丈夫、自分を信じましょう。

やってはいけない学習法その2

検査総論を一番始めに勉強する。

理由は2つあります。

  1. 大切な教科ではありますが、現場で働く臨床検査技師にとって優先順位が高くない分野です。
  2. よだきっけ的に回り道な勉強順序だと考えます。

 

なぜ優先順位が高くないのか。


診断をつけるのは医師の仕事。
精度・正確な検査結果を報告するために業務を行うことが臨床検査技師として一番の仕事。

なぜ回り道だと考えるか。

検査総論と基礎的教科の双方から勉強を始めた時の流れを考えてみましょう。

  • 基礎的教科から勉強を始めた場合。

    各基礎的教科の検査法、検査値を学ぶ。

国試過去問は勉強した基礎的教科以外の点数が伸びないが、勉強した問題の回答説明文が理解できる。

*点数があがっていないかもしれませんが、焦ってはいけません。

次の基礎的教科を勉強する。

検査総論は読むだけで理解できる。

  • 検査総論から勉強を始めた場合。

検査総論に記載されている検査法、検査値について学ぼうと基礎的教科を虫食い状態で勉強してしまう。

勉強は虫食い状態ですが、幅広く勉強しているため国試過去問の点数一時的に伸びる問題の回答説明文に理解できない部分が多い。
*点数はあがっていますが、焦るべき状況です。

次の基礎的教科を勉強する。

    国家試験の点数を伸ばすため、検査総論を再度、読見直す。

検査総論から勉強を始めた方が、回り道な感じがしませんか?

  • 基礎的教科が勉強出来ていれば、検査総論は教科書を読むだけの勉強法で問題ないでしょう。
  • しかし、検査総論から始めてしまった場合は、その時に基礎的教科をしっかり理解していない状態のため間違って理解した箇所もあることでしょう。

 

ポイント
検査総論を2・3回読んで全体の雰囲気を捉えてから、基礎的教科の勉強を始める方法はいいかも。
 

 

 

やってはいけない学習法その3

病気がみえるを中心に勉強する。

非常に良い参考書なのですが…
国家試験を受験する学生さんには、この参考書を中心に勉強するお勧めしません。

理由が3つあります。

  1. 臨床検査技師として勉強すべき基礎的な部分が少ない。
  2. 臨床検査技師だけでなく医療者が知るべき内容など、国家試験に向かうにはいらない情報も記載されている。
  3. 検査総論的な参考書でもある。

とはいえ図が多くイメージがしやすい参考書なので、これから勉強する基礎的教科の前に一読して

  • 全体を把握する。
  • 教科書では理解しづらかったないの内容を図や写真で理解する。

などに活用できます。

就職後には非常に重宝する参考書だと感じています。

 

最後に

国家試験合格が一番の目標だが…それを見据えるだけでいいのか?

  1. 国家試験は合格すればそれまで。
  2. 臨床検査技師として就職すれば退職するまで勉強は続きます。
  3. 勉強を活かして仕事をする人には信頼がついてきます。
  4. そうでない人は信頼される機会が少ないかもしれません。

加えて働くにあたって意欲がわくためには、

人から

  • 信頼されること。
  • 感謝されること。

この2つがないと、いつまでも仕事が楽しめることはないでしょう。

家庭よりも長い時間を過ごすかもしれない仕事が楽しくなければ人生は楽しくありません。

国家試験に向けた勉強は一番の目標になりますが、その先を見据えて基礎からしっかり勉強している人としていない人では就職後数年間もしかすると退職するまでの充実度が大きく変わると思います。

本当に国家試験だけに向けた勉強だけでいいと感じますか?

国家試験に向けて頑張るあたなへ。

実習先・就職先の臨床検査技師達は、あなたが合格することを本当に待っています。

何点で合格しようが関係ありませんら、どうか合格ラインを超えれるよう願ってます。

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